あなたたちにはもう一回だけチャンスがある。しかし、あなたたちの中にはまだ中に入っていない人がいる。すぐ中に入らないなら、あなたは神の民と共に会することはない。神は「愚かなもの」「弱いもの」「さげすまれているもの」「卑しいもの」を選ばれた。最後に神は「無きに等しい者」を選ばれた。ああ、あなたはすぐ中に入った方がいい。

 神は有るものを無いものとするために、無きに等しいものを選ばれる。愚かで弱いと喜んで見なされること、そして、人々が「お前は低能だ」と言うのを喜ぶことは、素晴らしいことである。さげすまれ、拒絶され、散らされ、町から追い出されることは、素晴らしいことである。これは素晴らしいことであり、幸いである。卑しい人々であると喜んで見なされることは、素晴らしいことである。しかし、それ以上に素晴らしいのは、「まったく無きに等しい者」と喜んで見なされることである。パウロはそのような人だった。彼は言う、「私ではない。私は過ちを犯す。私ではなく、イエス・キリストである」と。「私はキリストと共に十字架に付けられた」「キリストはすべてのすべてである」と彼は宣言した。

 われわれが視界から「消え去って」、神の御子が前面に立たれる経験を、われわれはすることができる:そのとき、われわれは無であり、評判も、払うものも、得るものも、失うものもない。すべては火の中に失われて、われわれはすべてを得たのである。したがって、われわれはいかなる危険もおかしているわけではない。われわれには悪魔がわれわれに与える以外の評判はない。そのようなものを顧慮する必要は無い。自分たちの評判を気にして走り回る連中もいる。私はある鍛冶屋のことを思い出す。その鍛冶屋に人々は、「批判されている点を調べてみよ」と忠告した。「お前の評判は台無しになってしまうぞ」と言ったのである。その時、鍛冶屋は金敷の上で金槌を打っていたのだが、「そうなったら、すぐに別のものを打つさ」と答えた。そのように、私は宣べ伝えたくて仕方がない。もし人々が私の評判を奪い取るなら、私は新しい人に宣べ伝える。人々がその人をも取り去るなら、私は別の人に宣べ伝える。私が思うに、その都度、前よりも優れた人が得られるであろう。

 ニューヨーク・ヘラルド誌が私のことを取り上げて、約百万の人々の間に私の噂を流した時、人々は「返答するべきである」と言った。私はこう言った、「私には時間がない。宣べ伝えているからである。ニューヨーク・ヘラルド誌ごとき小物にかまけている時間がどこにある?」。フィラデルフィアの数々の新聞が私をやり玉に上げた時、人々は「連中を火だるまにするべきだ」と私に言った。私は言った、「連中のほとんどはもう火だるまになっているし、それだけではない。連中の苦しみの煙は永遠に立ち上ることになる。連中は相当苦しむことになるだろう。私はそれに何も付け加えようとは思わない。連中はただで私のことを宣伝してくれた。連中は宣伝してくれているのだ」。

 「過去三十日の間に、私は四つの招待を断って、一つの招待を受け入れた」と言っても、傲慢ではないと私は信じる。しかし、説教者たちが座して職を探しているのを私は見かける。彼らは諸々の聖潔の新聞に広告も出している。神がわれわれを憐れんで下さいますように。ああ、愛する人たち。あなたたちが無になる時、決して動揺しなくなることを、あなたたちは知っているか?私はあなたたちに言うことができるのだが、聖職者たちや諸々の新聞が私を非難した時ほど、子供の時のように気持ちよく眠った時はなかった。私は自分の魂の中で十日の野外集会を持ったのである。

 さあ、あなたたちは喜んで、取るに足りない者、無価値なものになって、退かなければならない。われわれが「愚かなもの」、「弱いもの」、「卑しいもの」、「さげすまれているもの」について話している時、あなたたちはその周囲をうろついていた。あなたはそのようなものを好んでいなかった。しかし、これがあなたの最後のチャンスである。取るに足りないものになることは、完全に聖められることを意味する。人々があなたを蹴って、転ばし、ひっくり返しても、不平を鳴らさないことを意味するのである。

 ああ、何かが起きて人々を覚醒させ、彼らの中にある最善のものを神のために引き出してくれますように。あなたはいま来て、神に罪を殺すバプテスマをあなたの魂に送ってもらえ。そして、高慢や虚栄をすべて追い出してもらって、神の足下で溶かしてもらえ。そうするなら、神はあなたを用いてなすべきことを用意し、あなたを用いて下さる。そして、あなたは「無に等しい者」の一人である幸いな時を過ごすであろう。

オハイオ州シンシナティでの説教。一八九八年十二月七日


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