「しかし神は、知者をはずかしめるために、この世の愚かな者を選び、強い者をはずかしめるために、この世の弱い者を選び、有るものを無いものとするために、この世の卑しい者、さげすまれている者、実に、無きに等しい者を選ばれたのである」(一コリント一・二十七、二十八)。


 コリントは、富、文化、科学、芸術で有名な都であり、不道徳で悪名高い都であった。哲学者や修辞学者が大勢いた。学問の偉大な中心であった。しかし、聖霊がコリントの教会に送られたこの手紙の最初の章で、聖霊はこの御言葉が示すこれらの重要な真理を述べておられる。すなわち、神、偉大な神は、知者をはずかしめるために、愚かな者を選ばれたというのである。この御言葉は、信仰の戦いと恵みの勝利のために神が選ばれた人々や物事の一覧を示している。

 もしかすると、あなたは今晩、自分が神の最上の選択からもれているのを見いだして驚くかもしれない。それでも、もし望むなら、この中に入る素晴らしい機会がある。あなたは自分で選ぶことができる――愚かな者、さげすまれている者、弱い者、卑しい者、まったく無きに等しい者になることができるのである。というのは、この五つの部類の人たちは、神が最も大いなることを成し遂げるために選ばれた者たちだからである。

 この一覧の一番目は「愚かな者」である。神は知者をはずかしめるために愚かな者を選ばれた。コリント人たちは、神に仕えて神に用いていただくには、自分たちの文化を無視しなければならないことを知って、大いに悔しがり、面目を失ったにちがいない。コリントは現代のボストンのようであった。パウロは彼らに告げる。神は彼らの文化を冷笑しておられ、もし神に仕えたいなら、自分たちの文化を放棄するか、あるいは少なくとも無視して、愚かな者にならなければならない、と。これはコリント人たちにとって、極めて厳しい言葉であった。しかし、神の御言葉は永遠に天に確立されている。神が選択される時、われわれにできる最善のことは「アーメン」と言うことだけである。神がわれわれを勘定に入れて下さっているのに、自分を除外するのは賢明ではない。

 神は愚かな者を選ばれる。六十万人の神の軍隊が、武器ではなく雄羊の角笛を持って、エリコの周辺を行進するのは、エリコの人々にとってとても愚かしいことに思われたにちがいない!これを考えてみよ。何という大砲か!どんな砲撃ができるというのか?軍事学者にとって、これは馬鹿げたことよりなお酷いことであった。しかしそれでも、この六十万人は行進を続け、雄羊の角笛を吹き鳴らす以外何もしなかった。そして、遂に叫ぶ時がやって来た。彼らが叫んだ時、彼らの叫び声の響きに応じて、この呪われた都の城壁は轟音をたてて崩れ落ちた。愚かに思われたことが、この場合、獲得可能な最大の勝利であることが示されたのである。

 「愚かな者」を神は選ばれた。キリストは十二弟子に、五千人の男たちと、おそらく一万五千人の女子供を養うよう仰せられた。見たところ、五つのパンと二匹の魚しか無いのにである。これは利口な人にはとても愚かしく思われたにちがいない。彼らはハーバードや、ブラウンや、エールや、オックスフォードで、「そんなことはまったく馬鹿げている」と言ったであろう。しかし、主の御旨は勝利であることが証明されたのである。

 イエスは、エルサレムをサンヘドリンやその文化と共に無視して、弟子を選ばれた。これはとても愚かに思われた。イエスがローマを無視されたのは、何と奇妙なことか。ローマが世界を支配しており、その栄光の絶頂にあったのである。神の御子はガリラヤの岸辺に降りて行き、十二人の男たちを獲得された。彼らは無教養で、心がかたくなで、櫂を漕いだり網を引いたりするのに慣れた大きな褐色の手の持ち主であった。彼らの中に教育を受けた者は一人もいなかった。彼らを世界を福音化するべき運動の長に据えるとは、何と愚かなことか!しかし、彼が彼らを選んで、天からの火で彼らを適任者にされた時、この世の知恵は彼らの話の力に抵抗できなかったのである。

 神があなたに成し遂げてもらいたいことをあなたが成し遂げるとき、あなたは自分の頭にはほとんど何もないことを無視して、愚かな人々に向かわなければならないかもしれない。なぜなら彼らこそ、山々を打って、塵のように小さく打ち砕く者たちだからである。彼らは、頭でっかちで思い上がっている高慢な輩をはずかしめるために神が用いる人々である。あなたたちの中にはここに来ようとしない者もいることが、私にははっきりとわかっている。まあよい、あなたには別の機会がある。


オリーブ園クリスチャン古典ライブラリー 本館
オリーブ園クリスチャン古典ライブラリー 本館へ

コメント
トラックバック
トラックバックURL
コメントフォーム
管理者にだけ表示を許可する
プロフィール
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
全記事表示リンク
検索フォーム
個人のブログに関するリンク集
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

電子書籍
Glorious Secret
ジェシー・ペン-ルイス
「栄光の奥義」


The Cross of Christ
アンドリュー・マーレー
「キリストの十字架」


ランキングサイト
にほんブログ村 哲学・思想ブログ キリスト教へ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 聖書・聖句へ

人気ブログランキングへ ブログランキング

ブログのまどランキングへ ブログ王へ

ブログランキング【くつろぐ】

QRコード
QR
カウンター

Page Top
Powered by FC2 Blog | | Template Design by スタンダード・デザインラボ