「あなたたちと共に私たちを、キリストのうちに確立して、油塗って下さったのは、神である。神はまた、私たちに証印を押して、私たちの心に御霊の保証を下さったのである」(二コリント一・二十一~二十二)。


 この御言葉が示唆している、とても輝かしい幾つかの思想がすぐにわかる。第一は「恵みにより」、第二は「確立される」、第三は「証印を押される」、第四は「油塗られる」、第五は「御霊の保証」、第六は「交わり」である。

 「キリストのうちに」あることは、深遠な特権である。初期の段階の救いは壮大である。救いは、人類の益のためにこの世界に臨んだ最大の祝福である。人々がクリスチャンになるその時は、永遠に祝うべき時である。あまりにも幼いときに回心したため、その時を覚えていない人でも、復活の時に思い出すであろう。われわれにはみなそれぞれ、永遠に祝うべき日と時がある。

 「キリストのうちに」あることには、通常考えられている以上に、遥かに多くの意義がある。キリストのうちにあることは、出入りする権利を持つ家の中にいることや、気ままに駆け込んだり駆け出たりできる洞窟の中にいることを意味するのではない。「キリストのうちに」あることは、手の指のような経験をすることである。ぶどうの木の枝のような絶対的合一であり、キリストに絶対的につながれることである。「キリスト教とは、着たり脱いだりできるものであり、居心地が良いときに着る緩い衣服のようなものである」と思っている、とても多くの人々がいる。しかし、後退して最終的に失われてしまうおそれが人々にある一方で、キリストのうちにあることには、平均的な思索家が考える以上に、遥かに多くの意義がある。そこで私は、今晩、次の事実を強調したい。キリストのうちに入ることは、われわれの神の家の中に「植えられる」ことであり、「私たちの主の家に植えられた者たちは、私たちの神の庭で栄える」のである。

 しかし、「植えられる」ことと「差し込まれる」こととの間には大きな違いがある。大部分の人は差し込まれているだけのように思われる。根付いている人は極めて少ない。人々が神ご自身の御手によって植えられて、主の家の庭で実際に栄えるようになるのは、まれである。

 われわれは聖書にますます立ち返りつつあるし、人々が聖書に立ち返るよう祈っている。われわれは聖書からさまよい去って何かをすることを決してしなかった。自分たちの「信条」や、「教理問答書」や、人が造った「信仰宣言」や「教義条項」からは、何も得なかった。聖書からさまよい去って、頭脳が造り出した何かに移ることによって得たものは何もない。祖父たちの聖書に立ち返り、偉大な祖母たちの宗教を得て、彼らが「主の家の庭に植えられて」いた頃の昔ながらの聖書的経験をしない限り、われわれは決して「栄える」ことはない。

 どうか神が、これらの集会の間に、再生の良い明確な事例をわれわれに与えて下さいますように。再生を特に強調する何らかの運動に加わりたいと、私は時々感じてきた。われわれは聖さを宣べ伝えてきたし、われわれの中には聖さを実践してきたものもいる。また、われわれは何年も何年も聖さについて証ししてきた。しかし、悲しむべきことに、聖書的再生の教義がなおざりにされてきたのである。そして、この途方もない再生、新生と義認の恵みの偉大さを知らない人が、数千人もいるのである。

 神は私たちのなかの数人を導いて、次のことを見せて下さった。この末の時代に、真の聖さを広めることに成功する唯一の希望は、この真理の初期の段階を強調することである。人々は良い始まりをしなければならない。イエス・キリストの中に根ざし、土台づけられ、据えられなければならない。兄弟よ、もしあなたが再生されているなら、あなたはあなたを天のエンジンに吊り上げて、永遠に結びつけてくれるものを持っているのである。そしてついには、かりに後退しようものなら、自分は何かを失ったことを知って、それを惜しむようになるのである。とても多くの人々は、「後退」しても、何も惜しいとは決して感じなかったのである。


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