「私は悔い改めのために、水であなたたちをバプテスマしている。しかし、私のあとから来る人は私よりも力のある方で、私はそのくつを運ぶ値打ちもない。この方は、聖霊によって、また火によって、あなたたちをバプテスマする。また、箕を手に持って、その打ち場を徹底的に清め、その麦を集めて倉に納められる。しかし、殻は消えない火で焼き尽くされる」(マタイ三・十一~十二)。


 火は、神によって選ばれた神の臨在と栄光の象徴である。旧約の経綸、イスラエルがパロの鉄の支配から解放される前までさかのぼると、神は燃え尽きない柴の燃える炎の象徴によって、ご自分をモーセに啓示された――これは全能の神の燃え輝く清める臨在の顕著な型であった。

 この型がイスラエルを広大な砂地の砂漠を通って導くのを、われわれは再び目にする。夜がどれほど暗くても、宿営がどれほど静まりかえっていても、眠れないイスラエル人は、自分の天幕の入口に行って、絶えず臨在している火の柱を一目見るだけで、気持ちを静めて恐れを和らげることができた。

 火は諸々の供え物と密接に関係していた。過越の小羊は火で丸焼きにされた。罪のための供え物は宿営の外に運ばれて火で焼かれた。平和のための供え物や肉の供え物は火と関係していた。神は明らかに、何回も示すことにより、この力強い象徴の意義を繰り返し強調することを意図されたのである。聖所での香の供え物では、粉に挽かれて混ぜ合わされ、金の香炉の中に置かれた甘い香料が、順番に燃やされた。甘い香りを主の御前に立ち上らせるためである。

 神聖な予型論者が火を選ばれたのには、多くの理由がある。火は物質界の中で最も印象的で力強い要素の一つだからである。火には常に、奇妙な説明のつかない神秘がある。火にすっかり慣れてしまったため、もはやあまり驚きを感じなくなる、ということは決してない。科学は炎の仕組みを解明しようとしてきたが失敗してきた。巨大なホテルや商売の区画が大火になると、あらゆる階級の人々の関心や注意を引き寄せる。大群衆が、その顔に恐れに満ちた真面目な表情を浮かべて、安全な距離から、恐るべき敵が人の業を破壊するのを見つめる。


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