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 人の知性主義を重視しすぎてはなりません。今日、最も致命的なものの一つは神学だと思います。キリスト教圏はここで迷ってしまったのだと思います。すなわち、神の事柄の領域の中に知性主義を持ち込んだことです。頭脳の力により、キリスト教圏は恐ろしく酷いことになってしまいました。そうです、人々はギリシャ哲学によって知的になりました。彼らは賢く、効率的です。しかし、この手紙は「それは出て行かなければなりません――その類の知恵はここでは許されません」と述べています。ここには別の種類の知恵があります。「天然の人は神の霊の事柄を受け入れることも、知ることもできません。それらは霊の人によって霊的に識別されるものなのです」と使徒がこの問題に関して述べた時、彼は何と徹底的であることでしょう。これが霊の人――御霊の人――です。彼は言います、「こう記されています。目が見たことがなく、耳が聞いたことがなく、人の心に思い浮かんだことのないもの、そのようなものを神は彼を愛する者たちのために用意して下さいました」。

 それは今生の後のことである――神が私たちのために用意して下さったものは後のためである、とあなたはすぐに考えるだろうと思います。ああ、私はそうは信じません。それは今始まる、と私は信じます。それは今の私たちのためです。それは目、天然の目、古い人の目が見たことのないもの、決して見ることのできないものであり、天然の心、古い人の心に決して思い浮かんだことのないものです。それを「神は御霊によって私たちに啓示して下さいました」。「啓示して下さいました」は現在完了形です。それは今生の後のことではありません。「御霊によって私たちに啓示して下さいました」。開かれた天、油塗りの御霊、御子を私たちの内に啓示される神――その益に私たちは浴しています。そうすることによって神は私たちに打撃を加えておられますが、それと同時に可能性と驚異に満ちた新しい展望を開いて下さっています。私たちの行程は常にそうです。それが自分にも起きている、とあなたは言えるでしょうか?そうです、私は自分の心の中に御子をますます見るようになりつつあります。理論としての真理ではなく、御子をますます見るようになりつつあります。そして御子を見ることにより、私自身の観念、私の考え、私の判断は取り除かれます。しぼんでしまいます。彼は全く新しい観念であることがわかります。彼にあって私は教会に関する新たな観念を得ます――


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古い人性がそれを行う方法:それが許されない領域

 知恵はこの二章のもう一つの重要語です。それはこの世の知恵、人々の知恵について述べています(そして知恵を求める探求、知恵とその哲学者たちについて述べています。それはギリシャ人についてもコリント人たちについても、ほとんど欲求と言えるものでした)。「知恵」は「判断力、識別力、決定力、解決力」です。しかし、コリント人流の知恵は彼ら自身からのものでした。彼らの知恵は彼ら自身のものであり、この世からの知恵でした。

 白状すると、ここに私に分からないこと、私を超えているものがあります。このコリントの会衆に向かって使徒は、このように持ち込んだ他のものの一つについて非難しています。もしあなたたちの中の誰かが問題を抱えているなら、この世の知恵を持つこの世の人に、自分の問題を裁定するよう求めてはなりません。それは古い人性の流儀です。今コリントにいるあなたたちは、キリストにある新しい人性の中にある会衆として、この世が知恵や判断の問題に関して持っていない能力を持っていてしかるべきです。そして、ここに私に分からないことがあります。それはこの句です、「私たちは御使いを裁くようになることを知らないのですか?」。あなたはこれについて考えたことがあるでしょうか?ああ、御使いは私たちよりも優った存在である、と私は思っていました。彼らはあらゆることで神に従います。しかし、使徒が言うには、「私たちが座して御使いたちを裁く」時が来ます。私たちは御使いたちを裁くでしょう。彼はそれをここで用いて、別の種類の知恵があることを示します。その知恵は古い人性の最高の知恵とはかけ離れています――彼が言うには、その知恵は「この世から」のものではありません。なぜなら、キリストにあって彼は「私たちへと至る」神の知恵とされたからです。

 聖霊は知恵と理解力の霊です。そして、それゆえ、霊の人はこの世の裁判官ですら持たない判断力、識別力、理解力を持つべきです。そうです、この新しい人にあるこの人性は大いに異なっています!しかし、コリント人たちはこの古い人性、彼らの世的知恵を持ち込みました。なぜならコリントでは、彼らの原動力は彼ら自身の魂から出ていたからです。それは魂の力でした。そして、それがこの世の原則です。魂の力――これは熟慮すべき事柄です。魂の力――この時代の最後の期間にある私たちは、それに何が成しえるのかを見てきたのではないでしょうか?そうです、それが文字通り恐ろしく凄まじい勢いで広がるのを、魂の力が諸国民に広がるのを私たちは見てきました。この魂の力は私たち全員と共にあります。しかし、魂と霊について述べ始めるつもりはありません。それについてやや述べ過ぎた、と私は感じ始めています。それが核心を突いていた時もありましたし、今日も核心を突いています。しかし、それは一つの題目、魅力的な題目になりました。そして、数々の題目にかまけないよう大いに注意したいと思います。しかし、ここにその事実が示されています。すなわち、コリントでは、原動力が魂の力だった、という事実です。それは御霊の力ではありませんでした。この人々は賢い人々、知的な人々、効率的な人々でした。しかし、それはそれが許されていない領域にあったのです。


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 さて、他方の人を導入することにします。この他方の人はこれについて何と述べておられるでしょう?ヨハネ五章に戻って下さい。そこで彼は「子は自分自身からは何もすることができません」と述べておられます――神の御子が自分自身からは何もすることができないのです。そしてこの偉大な僕であるパウロは、コリント人への手紙を書いて、「自分自身からは、私は何もすることができません。私は弱い時に強いのです。私は自分の弱さを誇ります。それは神、キリストの力が私の上に宿るためです」と言いました。

 この旧創造の能力の力、この古い人性は、新しい人性により完全に根絶されます。そして、あなたがすでにそこに達していてもいなくても、神の御霊があなたを握っておられる以上――そしてそうしてもらうことをあなたが彼に願い、おそらく、そうしてくれるようあなたが彼に祈っている以上――あなたに言いたいのですが、あなたは何かに直面することになります。もし彼があなたを真に握っておられるなら、自分自身の完全な無力さをあなたが感じるようになる日が来ます。何事であれ、あなた自身の内にあるあなたの能力はすべておしまいになります。そして、あなたは「主よ、あなたが……して下さらないなら、これでおしまいです」という地点に至ります。力に関するこのような考え――それは最初のアダムが求めたものであり、神のようになること、自分自身が強くなることです――はみな、この新しい人すなわち「十字架に付けられたキリスト」により根絶されます。

 力?親愛なる友よ、力は神に属するという積極的見解を保って下さい。このコリント人たちに対して、使徒は述べています、「あなたたちの間にいたとき、私は弱さと、恐れと、おののきの中にありました」。なぜでしょう?彼はその理由を答えています――「それはあなたたちの信仰が人の知恵の中にではなく、神の力の中に立つためです」。


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 さて、一体なぜ私はこのようなことを述べているのでしょう?私は今日のクリスチャンたちを見ており、自分の新約聖書を読んだことのない人が大勢いると思っているからです。何ということか、キリスト教圏を御覧なさい!そこには(コリント人への手紙にあるのと同じように)絶対的齟齬があります。彼らには見えていませんが、それでも自分たちの憲章としてこの新約聖書を保持しているのです。

 さて、これはなぜでしょう?その答えは一つの句にあります。パウロがこのコリント人への第一の手紙を書いて、そこでの状態について述べた時、彼は指摘して言いました、「あなたたちがこれこれのことをする時、あなたたちは『ただの人』ではないでしょうか?」。「『ただの人』ではいけないのですか?」と言う人がいるかもしれません。いけません、ある種の人性に従った人であってはなりません。そのような人はここで「人」であってはなりません。十字架は彼からその人性を剥ぎ取りました。「……あなたたちはその衣を脱ぎ去りました(ギリシャ語はまた)あなたたちはその衣を取り去りました。あなたたちは古い人とその行いとを脱ぎ去って、新しい人を着たのです」。ですから、そこにはここでまったく許されていない人性があります。

 「あなたたちはただの人のようではありませんか?」。パウロは言います、「あなたちはただの人のように、人々が話すように話しています。人々が振る舞うように振る舞っています。そんなことは許されません、その類の人性は許されません」。そのような人は不法侵入者であり、神の禁制の下にあります。そしてこの二章はこの禁制を示しています。「天然の人」――これがこの人であり、「天然の人は神の御霊の事柄を受けることも知ることもできません」。神に対してキリスト教圏はこれを受け入れようとしません。この天然の人は、神に対して何の立場も持たない場所に侵入した不法侵入者です。それは思い込みであり、うぬぼれに至ります。新しい人性のこの領域の中に自分自身のまま入ること、何らかの方法で自分自身を持ち込むことはうぬぼれです。この天然の人の力がここのこの二章に示されていることがわかります。実際の言葉は引用しませんが、私はこの本文に注意を払っています。これがここに示されている真理です――すなわち、行動における天然の人の力は自分自身からのものである、ということです。使徒は力について述べています。そして、このコリント人たちは力による支配に関して、ある大それた考えを持っていました。力!確かに、それが神の力なら、力は結構なものです。しかし、力に関する彼らの考えは力に関するこの世の考えであり、彼らの力は彼ら自身からのものでした。これが意味するのは、それがこの世からのものであるということです。


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 パウロは言います、「コリント人たちよ、どの霊の賜物についてもあなたたちは後れをとっていません」。すべての賜物――「超自然」(ネスレのギリシャ語行間注釈)――があります。後に、彼らが提示した十の問いの一つに答えて使徒は言います、「さて、霊の賜物については……」。さて、私たちはゆっくりと注意深く進もうではありませんか。なぜなら、イスラエルがエジプトと良き地の間の荒野にいたあいだ、これはみなその通りだったからです。それでも、コリント人に関してこれがみなその通りだったにもかかわらず、使徒は身構え、気を引き締め、一つの明確な決意をしなければなりませんでした。これをすべて持っているこれらの人々に向かって、彼は言いました、「あなたちの間でイエス・キリスト、十字架に付けられた方以外何も知るまいと、私は決意し、心を決めました」。このクリスチャンたちはこれをみな持っており、貴い血により贖われ、地位的に神へと分離され、神の王職と神の王国の主権的支配の下にいました。また、神の主権的な超自然的活動を経験的・客観的に良く知っていました――その彼らに向かって使徒は断定的に述べなければなりませんでした、「あなたたちの間でイエス・キリスト、十字架に付けられた方以外何も知るまいと、私は心を決め、決意し、決定しました」。これは一体何のことでしょう?それは二章のこの断裂のことであり、「天然の人」と「霊の人」と使徒が称する二者の間のものです。そして、この二者の間で戦いがなされています。これがこれらの二人の人の間の戦場です。

 あなたたち、この国の人々が、座って考えたことがこれまであるのか、私には疑問です。あなたたちの凄まじい活動を私は知っていますが、ただ座って考えたことがこれまであるのか、私には疑問です。いま私はあなたたちにあるものを勧めたいと思います。それはあなたたち自身の必要のためであり、あなたたち自身の静思の時のためです。公の朗読やその類のためではありません。私はあなたたちに詳訳聖書の新約聖書を勧めたいと思います。記憶にあるかもしれませんが、詳訳聖書は序文でこう述べています。「私たちの目的は原語の中に入り込むことです。原語は英語よりもはるかに豊かであり、とても多くの意味合いを帯びています。それらの意味は、いかなる英単語も伝えられないものです。この詳訳は原語の意味や意義を忠実に伝えるものです。原語であるギリシャ語を説明するには、多くの言葉や多くのニュアンスが必要です。そこで、私たちは原語の意味に忠実な言葉をこの詳訳に加えました」。(詳術についての説明)。さて、これを読むには多大な忍耐が必要です。しかし、この聖書を持って座り、あなたの新約聖書の節を読み進めつつ自分の道に思いを馳せる時、あなたは探られ、照らされるでしょう。


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