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 これに関して特に私たちの前にあるのは士師記です。時として私たちはこの書のことを、全聖書の中で最も悲劇的な書である、と思ってきました。これがそうなのかどうか、私にはあまり確信がありません。おそらく、マラキ書については大外れではないかもしれませんが、士師記は全聖書の中で最も悲劇的な書であることは確かです。それは失敗と徹底的弱さの書です。

 この書の内容は、おそらく、霊的弱さを全聖書の中で最も完全に啓示・提示するものです。私たちはこの弱さに関する書を見ることによって霊の力の秘訣を学ぶつもりですし、弱さの原因を理解するつもりです。御存知のように、この書は歴史のかなりの期間を網羅しています。それは神の民の三百年の生活を示しています。この三百年間は、憐れみによる主の二、三の介入(それらは暗い歴史の中の明るい点です)がなければ、神の民の間の、霊的に最も哀れな年月でした。そこには明るい点もあります。私たちは熱心にそれらの点を握り締めてきました。ギデオンは麗しいですが、あまりにも欠け目があります。デボラは偉大ですが、長く続きません。最大の士師であるサムソンに至るまでに、他の人々もいます。サムソンで最後に達しますが、それが告げるところは自明です。

 この書の中の歴史的な文字通りの状態は、霊的意義の象徴的示唆に満ちています。じっくりとこの書を読み通してこれらの状態に注意するべきではない、と私は思います。この書の一つの特徴が弱さと失敗であることはわかります。飢餓の状況が存在していました。哀れなギデオン!彼は壁の後ろの一角で小麦を打っています。主の民の食物を隠れた場所にしまわなければなりません。さもないと、ミデアン人の目に触れて、奪われてしまいます。この食糧問題は確かにとても厳しいものでした。


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霊の力の回復
The Recovery of Spiritual Power

T. オースチン-スパークス著
Theodore Austin-Sparks

目次

第一章 十字架についての新たな理解

第二章 私たちの目を彼の上に留め続ける

第三章 主と共に進み続ける

第四章 霊の事柄のための霊的能力

第五章 主を私たちの命として知る

第六章 三つの主要な要素

第七章 霊的知識の問題


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 今や私たちの生活は、栄光の中におられる私たちの主イエス・キリストに結ばれています。神の永遠の御旨が私たちを支配しています。この御旨は宇宙大であり、天上の主権者たちや権力者たちの領域のように広大です。イエス・キリストの教会は神の途方もない深遠な計画を委ねられています。これを知ることは力を意味します。これを知ることにより、困惑や試練の時――これらを通して神は御自身の計画を成し遂げられます――私たちは落ち着いていられるだけでなく、あの平安と喜び――主が言われたように――世が私たちから奪えない平安と喜びに満たされます。

 私たちは天の召しによって召され、神の偉大な御旨の中にあります。私たちの生活の中に偶然のものは何もありません。私たちの時は神によって定められています。私たちは神の案配の中にあります。神の御旨はまだ完成されていません。この地上へのキリストの来臨はその第一段階にすぎませんでしたが、キリストは天におられるので、今、教会に関する御旨はさらに十分に成就されつつあります。ですから、彼に信頼して、すべての事柄の中に私たちの天の父のみこころを認めようではありませんか。また、彼の恵みにより私たちはこの目標に到達する、と信じつつ、御霊の中でこの目標に目を向けようではありませんか。

「私たちのすべてなるキリスト」 完


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 これが私たちの召しです。私たちが神の御旨と一致している限り、彼の御業は私たちの内で前進し続けることができます。まず大事なのは私たちの活動ではありません。神が関心を寄せておられるのは、私たちが彼のために何を行うかよりも、私たちの内に何がなされているかです。私たちが大いに働いている時よりも不活発な時の方が、私たちに対する御旨が果たされることがしばしばあります。モーセが荒野にいてあまり多くのことを行えなかった時、陶器師の御手が彼の上にありました。四十年の間、彼はただ羊の世話しかしませんでした。これはあまり大したことではありません。間違いなく、「自分は何のためにここにいるのでしょう。私の生活に何か価値はあるのでしょうか」と彼は時々疑問に思ったことでしょう。しかし、主権者たちや権力者たちは何かを見て、神の知恵に驚きました。この人をどのように備えればいいのか、この生活の中に御自身の道をどのようにもたらすのか、神は御存知でした。これは神の多くの僕にも言えます。神は益のために働いており、御自身の器を形造っておられます。私たちに対する彼の取り扱いの中には、必ず知恵があります。しかし、自分自身のために何の計画も個人的野心もないように、私たちは注意しなければなりません。土は完全に御手の中になければなりません。もし私たちがここにいるのが本当に神のためなら、神は御旨を遂げられること、彼は私たちの内で御旨を成就されることを、私たちは確信することができます。そして、そこに私たちは力を見い出します。

 あなたは自分が神の偉大な御旨の中にあることを確信しているでしょうか?誰もがその中に何らかの分を持っています。パウロは、教会について述べる時、これを次のように描写しています。「からだ全体は、各々の節々が供給するものにより、適切に組み合わされ共に結合されます」。体のどの部分も機能を持たないことはありません。各々のどの肢体も神の御旨の中になければなりません。とても小さな部分もありますが、それにもかかわらず、それらは同じように重要です。私たちは思い出さなければなりません。私たちが自分自身を神に明け渡す時に実現されるある目的のために、神は私たちを召されたのです。神が私たちを召されたのがどんなことでも、私たちは覚悟を決めてそれを行おうではありませんか。聖霊に所有された生活は常に目的を帯びています。そのような生活では、何も見落とすことはありえません。単なる一般論を信じないようにしましょう。それは十分良いものではありません。私たちの生活に対する神の御思いの中には、遥かに確かな何かがあります。個人的願望をすべて放棄して、「ただちに」と促す御霊に満たされようではありませんか。神に召されたことを知っている人たち、自分たちの生活の目的を明確に認識している人々は、自分をそれにまったく明け渡すでしょう。そのような人々は、この地上に属する物事に対して、もはや何の興味も抱きません。彼らには無駄にする時間はありません。彼らは自分の時間を贖い取らなければなりません。


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 パウロは彼の手紙の中で繰り返し「彼の御旨にしたがって」召された者たちについて述べています。エペソ書三・一〇~一一にはそうした明確な言葉の一つがあります。「それは今や、天上にいる主権者たちや権力者たちが、教会を通して、永遠の御旨にしたがって神の多様な知恵を知るためです」。私たちはこれを未来時制で考えるかもしれませんが、これは明確に「今」と述べています。神は今、御自身の教会の中で、主権者たちや権力者たちに教える何かをなさっています。私たちは目に見えない知的存在に囲まれており、彼らは私たちに対する神の取り扱いを見ています。彼らは私たちがくぐり抜けなければならない経験を見ています。それらの経験は神の永遠の御旨と関係しています。その御旨とは何でしょう?それは、私たちは御子のかたちに同形化されなければならない、ということです。エレミヤ一八・二~三には「立って、陶器師の家に下って行きなさい。その所で私はあなたに私の言葉を聞かせよう(中略)すると見よ、彼はろくろで作品を造っていた」とあります。主権者たちと権力者たちは、言わば、陶器師の家に下って来て見ているのです。陶器師の手の中にあるこの器は何でしょう?それは教会です。しかし、天の陶器師は御自身の器に満足されません。彼はそれを壊して、新しい器を形造らなければなりません。今、その土はろくろの上にあり、あらゆる種類の神の取り扱いと御業が必要です。そして、これらの目に見えない知的存在は、天の陶器師がどのように私たちを形造っておられるのかを見ています。私たちはこの土です。そして、陶器師が御自身の教会を形造っておられる間、私たちは時々、陶器師の手による圧力や切り込みを感じます。しかし、私たちの試練や私たちの苦難はみな、私たちの困惑はみな、私たちをこの目標にもたらすための神の方法にすぎません。彼の取り扱いはみな、私たちの上に影響を及ぼして、私たちの内に変化をもたらします。そして、より高度な知的存在たちはこれを見て、神の知恵に、そして、キリストがどのように私たちの内にますます形造られているのかに驚きます。


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