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ヨセフの夢(マタイ一18~25)

わたしたちはヨセフの人物について学ぶべき所が多くある。

〔19〕第一、彼は義人であった。ヨセフは下層の大工であって、しかも罪悪の入り乱れている中に生活しながら、すこしも境遇に汚されなかった。第二、彼は度量のある人であった。普通の出来ていない人間ならば刃物でも持って騒ぐところであるが、彼は軽々しくことをせず、穏便な手段を講じた。すなわち彼は彼女を辱しめることを好まず、ひそかに離縁しようと企てた。第三、彼は愛の人であった。「密かに離縁せんと思えり」と「おおよそ事つつみ…おおよそ事忍ぶなり」(コリント前一三7)とある。第四、彼は祈りの人であった。「主の使彼が夢に現われ……めとることおそるるなかれ」と言った、これは祈り深く常に神と共にある人でなければ、あるはずのないことである。神は彼の思いわずらっていることを知り給うて、聖霊によってみごもったことを告げ給うたのである。

〔21〕「その名をイエスと名づくべし」。イエスはヨシュアと同じく救主を意味する語である。ヨシュアはイエスの模型である。「その民」とはイスラエルの民のことである。「罪より救わんとすればなり」とは、罪から離れさせるとの意味である。

〔22〕ヨセフは信仰の厚い人だったので旧約の予言を思い出した。

〔23〕「インマヌエルと称うべし」。へブルの習慣によれば、何某と命名された時は、その名にふさわしい実行を要したのである。例えば虎と言えば虎のように強い勇者にならねばならなかったのである。インマヌエルと命名され給うた主は、名実が伴っていた。

〔24~25〕「初子の生るる迄床を共にせざりき」。ヨセフは肉欲を制することの出来るいわゆる克己心に富んだ人であった。わたしたちもこのような克己心を養わねばならない。


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バプテスマのヨハネの誕生(ルカ一57~80)

〔58〕「主がエリサベツに大なる慈悲を垂れたまいし事…」。わたしたちにも主は大いなる慈悲を垂れて下さることを常に感謝すべきである。

〔63、64〕ザカリヤが天の使に「我既に年老い妻も年またすすみたれば何に因りてかこの事あるを知らん」(ルカ一18)と言った不信仰のため、「汝おしとなりてこの事のなる日まで言うこと能わじ」(20)と宣告されたが、彼は全く神を信じ全く服従した。ここに始めて口が開いた。不信仰はわたしたちの平安を奪うのみならず、神の言葉を語る口までも唖とする者であることを記憶せよ。

〔67~68〕ザカリヤは聖霊に満たされ驚くべき予言をした。当時キリストが王となり給うことは、一般の思想であったが、贖い主であることは誰も知らなかった。しかしザカリヤは「その民を顧み贖いをなし給う」と予言した。

〔69〕「救いの角」とは、これは旧約の祭壇の四隅の角である。旧約時代に殺人罪を犯した者は、祭壇の所に来て、この角を握る時は救われることが出来たのである。このようにキリストはわたしたちのために救いの角となり給うたのである。

〔71〕「我らを…にくむ者の手より救いだすなり」。仏教で解脱(げだつ)と言うことを説くが、これは人間の最上の理想である。しかしイエス・キリストによらなければ、悪魔の手から離れ世または肉欲から全く離れることは不可能である。わたしたちは功なくただキリストを信ずることによって、解脱の生涯に入ることが出来る。ハレルヤ。

〔74〕第一、わたしたちを敵の手より救い、第二、聖と義において、第三、おそれなく大胆に、主のご用をなすためである(テモテ後一7参照)。

〔78~79〕神の大いなるあわれみは、イエス・キリストと言う義の太陽となって今や中天に輝き渡っている(マラキ四2参照)。


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イエス誕生の告知(ルカ一26~38)

〔26〕この六カ月はバプテスマのヨハネをみごもってから六カ月の意味である。

〔27〕ヨセフもマリヤもダビデの子孫であって、系図は、ダビデ=ヨセフ・マリヤ=キリストとなっている。

〔34〕マリヤの質問は、不信仰の疑問ではなくて知識上の疑問であった。しかしザカリヤは反対であった。

〔36、37〕人間には不可解であっても、神には知らないこと、出来ないことはないと、天使は懇切にマリヤに教えた。

〔38〕み旨のままになし給え、私は主のつかい女であると言った。これによってマリヤの献身の心を充分に見ることが出来る。人情から言えば、彼女はヨセフの疑いを受けては、と言ってこれを拒否しても当然であるのに、彼女は従順にこれを受けた。彼は神のためには夫をも顧みなかった。

マリヤ、エリサベツを訪問する(ルカ一39~56)

〔41、42〕エリサベツがマリヤのあいさつを聞いた時、その子が胎内でおどった。これは主イエスとヨハネとの間に霊の交通があったのである。すると聖霊はエリサベツを満たした。

〔45〕「必らず成るべければなり」と37節とを対照して頂きたい。

〔46〕「我心主を崇め」マリヤの信仰のいかに美しいかを知る。彼女の心には一つの偶像もない、主が王となり首座を占めておられる。わたしたちのうちにも主が王となっておられるかどうか。各自反省することが必要である。もし主が主座を占めておられるならば、常に心にマリヤのように主を崇めることができるのである。なお崇めると言う語は大きくするとの意味であって、へりくだって主を信じる者には、イエスが実に大きく認められ、心から彼を崇めるのである。

〔47〕この「喜」と言う字には、大喜びと言う意味がある。主を心に崇めるものは、大きな喜びが伴うのである。

〔48〕カトリックではマリヤを人間以上に置き、マリヤを通して祈りをささげているが、マリヤは卑しき罪人である。「つかい女の卑しきをも顧み給う」。マリヤは深く自分の卑しく身分の低い女であることを知っていた。しかし「今より後万世まで我をさいわいなる者と称うべし」。彼女がいかに感謝にあふれているかを見よ。元来女は罪の製造元であるから、主が宿り給うはずのものではないけれども、主はわたしたち人類を救うために、一番低い女の中の腹に宿られた。実におそれ多いことである。

〔49〕中程の「大なる事を成し」は「大なる事をなし給えばなり」と訂正せよ。

〔50~53〕ベツレヘムの一人の身分の低い女がどうしてこのような壮快な言を出せたのであろうか。「飢たる者を美食に飽せ」と。放蕩息子も帰って来た時には、豆がらではなく肥えた子牛に飽いたのである。

〔54〕マリヤは神が先祖アブラハムに対してなして下さった大きな約束を思い、この約束が成就すると信じ、希望と感謝に充たされている様子を見よ。


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講義

(読者は各項目毎に聖書の本文を読み、各節に照してこの講義を読まれるよう望む)

イエス・キリストの神たる事

キリストの神であることはヨハネ一1~5において明瞭である。三福音書において、イエスの救主であることを証明しても、なお救主の神性を疑う者があるのでヨハネは明白に、それの神であることを証したのである。

ルカの緒言

ルカの緒言1、2節を見ると、彼がいかに心を用いて事実を記録したかを知ることが出来る。テオピロはルカの導いていたある知事であった、と言うことである。

バプテスマのヨハネ誕生の告知(ルカ一5~25)

〔5〕アビヤの組とは、当時祭司は二四組に分れていて、アビヤの組はその八番目の組の名称である。

〔6〕エリサベツ、ザカリヤのいかに立派な人物であったかを知る。わたしたちも彼らのように神に従順でありたい。

〔13〕わたしたちは信仰による祈りは必ず聞かれることを学ぶ。「ヨハネ」とは「エホバの恵み」との義である。

〔15、16、17〕ヨハネの人物、またその使命について、あらかじめ告示されたのである。

〔18、19〕ザカリヤと天使との問答。

〔24〕「隠れをりし」とは独りで住んだことである。これは一層神を讃美せんためであった。

〔25〕「恥」とは、ユダヤ人にはみごもらないことを最も恥辱とする習慣があったからである。


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キリストの生涯

 イエス・キリストは全聖書の中心である。旧約を見ても使徒行伝や手紙を見ても、その生涯は最大の関係を有している。

キリスト伝の七区分

(一)準備の三○年。

(二)不明の時代。

(三)人望の時代。

(四)反抗の時代。

(五)苦難の週間。

(六)十字架の日。

(七)復活後の四○日。


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